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理事長所信 スローガン
公益社団法人羽咋青年会議所
第55代理事長 杉本 孝丸

 日本では、古来より森羅万象に神が宿ると考えられ、今日も存在する豊かな自然や万物、あらゆる現象に対して感謝することが大切であるとされています。私は、「一言」のおかげで自分が生きていることを実感や感謝して、様々な人や価値観と出会いの中で自己を成長させ、更には「芳恩」を出会った人々と互いに信頼関係を育みながら、一緒になって社会に還元していくことが大切と考えます。

はじめに

 羽咋青年会議所は、1964年に全国で260番目に誕生し、今日まで日々刻刻と変化する時代の流れの中で、地域の魅力や情報、課題に向き合い、たくさんの先輩諸兄姉が青年会議所運動を展開しました。私は、これらの運動が地域の発展の一助となっていることに感銘を受けます。バトンを引き継いだ私たちも郷土愛を根底に、時代の変化に合った最善の方法を模索し、地域や他団体と有機的に連携して、効果的な運動を展開してまいります。

私と青年会議所

私は、この所信を書かせていただくに当たり、今日までの青年会議所活動の様々な場面における発言や行動を振り返りました。
 私にとって、父の影響もあって子供の頃から青年会議所は身近な存在でした。そのため、社会人となった私は、父や先輩の話を聞き、地域に対する恩返しと自己成長のために羽咋青年会議所へ入会すること決めました。入会当初は、とにかく青年会議所活動を知るために必死になって諸会議や事業に参加していました。そこで、規律を重んじ、事業構築に至るまでに様々な人の価値観や意見に対して真摯に向き合い、仲間と共に切磋琢磨する姿に胸が熱くなったのを覚えています。 やがて、私も役職や事業を担当するようになり、会員の資質向上はもちろん、何より事業参加者にとって有益となるよう事業構築や運営に努めました。気づけば、他に誇れる会議をするだけでなく、事業参加者の満足度にこだわるようになっていました。
 このように振り返ると、多くの先輩や仲間との出会いの中で、青年会議所体制における役職の単年度制によって、自分の姿勢や思考、発言が研ぎ澄まされていく感覚に確実な自己成長を感じており、心から青年会議所に入会して良かったと言えます。
 一方で、様々な経験の中で羽咋青年会議所という組織について考えることがあります。私たちは、この地域に住む青年経済人が集まり、地域の「ひとづくり・まちづくり・未来づくり」を考え、事業を展開しております。その中で、事業を通して市民や行政へ考えや想いを発信、提言する機会がありますが、それらを受け入れていただける人財でなければなりません。地域の中で、様々な人とつながり、一緒になって地域の発展に取り組む関係性を築くことができる人財が集まる組織であるならば、来年度創立55周年を迎える羽咋青年会議所は、これからも地域に愛される団体であり続けることができると確信しております。

地域の現状

 日本では、2008年(平成20年)をピークに人口減少が始まっており、今後も進んでいくと予想され、経済や社会への影響が懸念されています。地方では、出生率が低下する人口の自然減と次世代を担う若者が大都市へ流出する人口の社会減が急速に進んでいます。私たちの住む羽咋郡市においても例外ではなく、出生率の減少や生涯未婚率の上昇、晩婚、晩産による自然減と、進学や就職などで羽咋郡市外へ若者が転出する社会減の両方が進行しています。少子高齢化を伴う人口減少は、地域における日常生活や経済、社会、文化など様々な分野において未来に大きな影響を及ぼします。私たち青年経済人が、地域の現状から目をそらすことなく受け止め、地域や他団体と連携して地域に合う有益な情報を共有し、能動的に運動へ取り組み、地域の環境や文化、経済の総合的な発展につなげていくことが必要であると考えております。

地域の魅力

 私たちは、急速に発達したIT(情報技術)とICT(情報通信技術)によって、急速かつ多様な変化が発生する時代を生きています。情報は世界中を駆け巡り、短期間であらゆる物事が発生や拡散、消滅しています。その社会の中で地域経済が潤うためには、地域に一層の特別な価値を持たせていくことが必要です。私たちの住む地域においても、自然や風景、建造物は付加価値によってより象徴的な存在となり、今後も行政や団体、企業など地域全体で他との違いをより明確にしてブランド力を高めて発信していく取り組みに私たちも参画していくことが重要です。
 例えば、妙成寺においては加賀藩前田家が初代から5代にわたって築かれた歴史と価値を後世に伝えていくために石川県内初となる建造物としての国宝指定を目指して取り組んでいます。そこには、地域の人々が妙成寺の歴史や価値を再認識し、郷土愛を育むことにつながると共に、北陸新幹線金沢開業後に増加している観光客が加賀地方や金沢から羽咋郡市、能登へと新たな人の流れを生み出すことにつながり、価値の向上は地域に与える効果が大きいと改めて考えさせられました。
 また、既存の商品や新たに生み出される商品など特産品は、価格や販路、出荷量など市場選別が重要であり、ここでも企業のみならず地域全体で発信することが大切だと考え、私たちも青年会議所のネットワークを有効に活用して積極的に発信することから取り組みます。羽咋市において、2017年に開業した「道の駅 のと千里浜」は、日本で唯一、車で走ることができる千里浜海岸から人の流れを生み出す立地にあり、地域の豊かな自然や自然栽培、世界農業遺産の恵みを発信する重要な場所として期待されています。そのため、益々千里浜海岸の保全や近隣の道路整備は重要になります。私たちが主唱団体として継続されている千里浜クリーン運動事業において、千里浜の価値を高める意識を参加者と共に醸成させたいと考えております。そして、道の駅では2015年より開始した「のとしし大作戦」事業の一つとして、イノシシ肉や加工品が販売されています。近年、急激にイノシシの生息数が増加しており、農地や農作物を守るために捕獲していましたが、獣肉処理施設を整備し、イノシシを地域資源の一部として活用しようと取り組まれています。そこで、2017年度において、地域の魅力発信事業の中で羽咋青年会議所が協力企業と共に開発した商品の価値を高め、民間企業と協力して広報や販路などを模索したいと考えております。
 地域の持続的な発展を図る上で、社会が絶え間なく変化しているように、地域においても継続するための変化が求められます。先人たちがそうであったように、私たち青年経済人が時代の風潮や価値観を読み取り、まちづくりを構想して社会貢献や地域貢献に取り組む運動を展開していくことが、笑顔が溢れる地域の実現へつながると考えます。

地域を担う人財の協力と拡大

 私たちの住む羽咋郡市においても、多くの青年団体があります。それらは、各々の理想や指針を掲げ、愛する地域のために日々活動されています。今日までも羽咋青年会議所とセレモニーやイベントなどで顔を合わせる機会がたくさんありましたが、より良くお互いを知る機会が必要です。地域を担う人財が多く参加している青年団体が手を取り合い、一緒になって互いの事業を成長させていくことで、この地域の発展に寄与していくことが大切です。そこで、私たち羽咋青年会議所がきっかけとなり、各青年団体が同じ時間を大切に共有し、一緒になって愛する地域の発展に寄与していく関係性を醸成する機会を作ります。
 また、本年度の羽咋青年会議所は、13名の会員でスタート致します。私が入会した時には20名を超えており、その後は減少や横ばい状態が続いております。会員数を増やすことで、安定した組織運営につながるだけでなく、発信力や展開力をより強くした事業運営につながり、事業精度が高まります。現会員一人ひとりが会員の拡大意識を持ち、入会候補者となる人財の情報を収集して、信頼関係を育むために積極的に声を掛けていきます。そして、私は入会後のサポート体制が一番重要であると考え、私が一番近くで新入会員と様々な会議や事業に携わることで、青年会議所活動の理解を醸成させ、会員の定着につながる真の会員拡大を目指します。

次世代を担う人財へ

 私の子供が持ってくるおたよりの中に、食育や木育、土育などの単語をみることがあります。私たちが参画しているわんぱく相撲やJCカップ少年少女サッカー大会は、スポーツを通じた心身の育成とする「体育」に当たるのではないかと考えます。わんぱく相撲大会への参画では、日本の国技である相撲を通じて、礼を学び、感謝や思いやりの心を育み、努力することの大切さ等、社会教育の一環として取り組みます。
 また、JCカップへの参画では、サッカーを通じて、相手を称えられる強く前向きな心を意味するグッドルーザーの精神を伝え、道徳心を学ぶ機会を提供します。
 私は、子供たちには他人の力や考え方等を知る場に積極的に参加してほしいと考えます。参加するための努力は、個人の実力を向上させます。その上で、より高い実力を持つ人と出会い、学ぶことで更に自分を向上させることが可能となり、自信を持って生きていくことにつながると考えます。一方で、外部へ参加することで嫌なことや難事に遭遇するかもしれませんが、決して自分を恥じることなく、学ぶ機会と捉えて、その機会に感謝するような人に成長してほしいとも考えます。そのためにも、専門的な機関や有識者、教育機関と連携した事業構築や運営を考え、思いやりや感謝する気持ちを兼ね備えて自律する子供たちの育成を図り、社会で調和を生み出すことのできる人財への成長につなげます。

結びに

 私たちは様々な人や機会と出会い、支え合いの中で生きています。どんなに些細なことでも、一言声をかけていただくことで、自分が生きていることを実感することができます。その感覚を決して忘れることなく感謝して、自分を生かしていただいている社会を愛することが大切であると思います。また、私は「この世の中に役に立たないことはない」と考えております。たとえ、「役に立たなかった」と感じても、それは「役に立たなかった」と検証できたことが役に立ったと捉えることができると思います。なぜなら、この世の中にある自然や万物、あらゆる現象には意味があると心に刻んでいるからです。私たちは日々あらゆる物事に対して五感を使って学び、その自己鍛錬の経験から成る直感を養い、大事な瞬間のために備えることが大切であると思います。
 私は、そのような人々が手を取り合い、地域や社会、世界とつながり、つないだ手がどんどん伸びていけば、いずれ輪となることで調和が生み出され、「明るい豊かな社会の実現」「恒久的な世界平和」の実現につながると信じて行動します。だからこそ、私は感謝の気持ちを持って、私から手を差し出していきます。
 私たちは、社会に生かされています。
 一言声をかけていただいたことに感謝することを忘れず、直感を信じて行動します。

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